診療案内

親知らずは若いうちに抜くべき?

wisdom teeth

親知らずは若いうちに抜くべき?
「親知らずに痛みが出なければそのままにしておいても大丈夫です。」とおっしゃる先生もたくさんいます。あまり知られていないのですが、痛みが無くても抜いておいた方が良い親知らずもあります。また、抜く時期は若ければ若いほどメリットがあるのです。

20代から30代は骨も柔らかいため比較的容易に抜けやすく、傷の治癒も早くなります。当院院長も20代の頃に4本全て抜歯しています。

また、健康なうちはリスクが低いですが、全身疾患を患った場合、その病気や内服薬が抜歯に対してリスクになることがあります。リスクがある場合は総合病院での対応が必要となります。

痛みがないのに歯を抜くことに、少なからず抵抗を感じるとは思いますが、年を取れば取るほどリスクを多く抱えることが多い歯ですし、周りの歯を虫歯にしてしまったり、口臭の原因にもなるので、若いうちに抜歯した方がメリットが多いです。

そして、親知らずの抜歯はドクターの経験値によって患者さんの負担が大きく異なります。
当院では元々一般開業医から紹介を受けて抜歯する総合病院に長く勤務した日本口腔外科学会専門医が親知らずの抜歯を担当します。横向きに埋まっていても片側上下2本で平均15分前後で親知らずの抜歯を行っております。術後の痛みの感じ方や腫れの程度には個人差がありますが、「聞いていたほどではなかった。」と仰っていただけることも多く、とても嬉しく感じております。
他院で断られた場合も一度ご相談ください。

Q&A
Q. 親知らずは抜く必要がありますか?
A. 抜いたほうが良い親知らずには虫歯になってしまった場合と、生え方が悪い場合の2つあります。具体的には以下のような状態です。
・真っすぐ生えてはいるが、歯磨きが上手に出来ていない。
・親知らずが粘膜で一部覆われており、部分的に歯が見えている。
・横向きに生えている。
・骨の中に完全に埋まっているが、レントゲン写真上問題がある(嚢胞(のうほう)を合併している 等)。
・歯並びを悪くする恐れがある。

Q. 抜かなくても良い親知らずはどんな場合ですか?
A. 歯を抜かないにこしたことはありません。
親知らずをそのまま残しておいてよいと考えられるケースは以下の場合です。

・真っすぐ生えていて、歯磨きもきれいにできており虫歯リスクが低い場合。
・骨の中に完全に埋まっていて、レントゲン写真で見ても問題が無い場合。
・その他、特に悪影響を及ぼすことがないと判断された場合。

当院の考える予防医療とは

preventive dentistry

虫歯は治療しても治癒はしません。どんな高価な治療をしても人工物を詰めたり・被せたりして修繕しているだけですから、いずれ再発する可能性があります。歯の治療を始めるということは、再治療のスタート地点にもなっているのです。
ですから虫歯にならないこと、また再治療までの期間をなるべく延ばしてあげること、が重要となります。つまり、治療後の良い口腔環境を保つための予防歯科が一番大切になります。

今のライフスタイルに予防歯科を組み込んであげることで、大きな効果が得られます。
定期健診は3カ月に一度ほどの頻度で行いますが、さらに重要となるのが日頃の自宅でのケアになります。定期健診の際には、歯磨きの方法など、自宅でのケアの質を高めるためのアドバイスを行い、自宅での歯磨きの質の向上をサポートします。予防歯科を、日常のライフスタイルの一部に組み込むことで、より永く好きなものを食べることが可能となります。少しの工夫で、誰でも確かな効果が得られるのが、予防歯科です。
また、歯の再石灰化を促進する作用があるフッ素を使用せずに虫歯予防をする事はとても困難とされています。当院では定期的なフッ素塗布は歯を守る上で必須と考えています。

予防歯科を行うメリット

①お口のトータルチェックが受けられます。
お口の健康が損なわれてしまう原因には虫歯、歯周病、親知らず、歯ぎしりによる強い負荷、歯並びや咬み合わせの乱れなど、さまざまなものが挙げられます。ご自身ではなかなか気付きにくいトラブルを一度にチェックしてもらうことができます。

②患者様それぞれに合った自宅でのケア方法が身に付きます。
お口の環境やライフスタイルによって、正しい自宅でのケア方法は一人一人異なります。虫歯になりやすい体質の方、歯並びが悪く磨きにくい方、口が開きにくい方、唾液が少ない方など、体質・生活状況・口腔環境に合わせた自宅ケアの指導を行います。
正しい知識が身に付き、お口の健康寿命が延びます。
自宅でのケアのアドバイス意外にも、様々なお話しをさせていただきます。懸念されるリスク、普段の生活の中での注意点、それらへの正しい対応法を身に着けていただくことで、患者様の歯科知識が向上し、これからの健康管理に役立ちます。

③治療が必要になった場合も、早期発見につながり短期間で痛みの少ない治療が可能です。
もし虫歯や歯周病になってしまった場合も、定期健診を受けていることで早い段階で見つけることができます。早期に治療を開始することで、治療回数も治療費も圧倒的に少なくすみます。数か月に一度の定期健診にも費用はかかりますが、長い目で見たとき、どちらがお得かは明白です。

④健康な歯を、長く残せます。
虫歯や歯周病が重度に進行している場合や、何度も治療が必要となった場合、歯の寿命は短くなってしまいます。治療が終わったらそこで終了ではなく、その後は再治療のリスクを減らすために自身で予防し、定期健診にも通い治療が必要となったときすぐに対応することで、ご自身の歯、そしてお口全体の健康寿命を延ばせます。

⑤口腔がんの早期発見につながります。
定期的に口腔内をチェックすることで異変に気づきやすく、口腔がんの早期発見につながります。日本では口腔がんの検診項目は、人間ドックや一般的な健康診断には含まれていないため、発見が遅れてしまうことが多々あります。驚くことに、日本での口腔がんの死亡率は35.5%(2016年国立がん研究センター)と非常と、口腔がん検診を積極的に行っており検診受診率が80%以上であるアメリカ(死亡率19.8%)に比べ非常に高いのが現状です。
近年の特徴として女性や30代前後の若年層の口腔がん発症も増えています。
発見が遅れると舌、顎、首を大きく切除することとなり、ステージが進行するほど顔貌や発音、摂食に影響を与えることとなるため早期発見がとても重要ですが、診断には経験や病理組織検査が必要となります。当院では必要時、病理組織検査を行える体制を整えております。

痛みを少なくする虫歯治療

tooth decay treatment

ごく初期段階の虫歯の場合、削らずに、フッ素塗布などの処置で再石灰化を促すことで治療することも可能です。適切な自宅でのケアと定期通院を組み合わせることで早期発見できますが、残念ながら多くの虫歯は削る・詰めるといった処置が必要になります。

削る・詰めるといった治療はどの歯科医院で受けても同じではありません。当院では、以下のような取り組みを行うことで、少しでも患者様の苦痛を和らげ、ご自身の歯への負担を軽減できるよう努めております。

痛みを少なくする虫歯治療

「虫歯治療=痛い」というイメージがあると思います。虫歯治療では、麻酔の際に針を刺しますし、歯も削りますので、“痛みゼロ”というわけにはいきません。
ただ、工夫することで“痛みを少なく”することは可能です。当院では、痛みを抑えた虫歯治療を提供するため、さまざまな取り組みを行っております。

①麻酔注射の際には、注射する箇所に表面麻酔を前もって使用し、注射の際のチクリとする痛みを和らげます。

②注射針は、痛みが少なくなるよう極細のものを採用しています。

③電動注射器を使用します。事前にプログラミングされた、痛みを感じにくいスピードでの注入が可能となり、痛みを和らげます。

④注入する麻酔液は、温めてから使用することで、注入時の痛みを和らげます。

⑤「削りますね」「痛む場合は教えてください」というお声がけを徹底しています。

⑥必要に応じてブロック麻酔等、知識・技術を必要とする麻酔法を併用します。

削る量は必要最小限に

歯を削る量が多くなれば、それだけ残された歯の条件は悪くなります。治療のためには虫歯菌に侵された部分は削りきる必要がありますが、当院ではその量を丁寧に判断し、必要最小限に留めます。

素早く正確な治療

root canal treatment

神経を残すことができればそれに越したことはありませんが、どうしても神経を取らざるを得ないケースがあるのも現実です。虫歯菌が歯の神経にまで到達している、いわゆる重度の虫歯です。こうなると、次に優先すべきはいかにして「根を残す」かになります。菌に汚染された神経を残してしまえば、歯根が駄目になってしまいますので、それは避けなければなりません。

当院では、日本で主に自費治療で使用されることが多いニッケルチタンファイルという器具を用いて根の治療を行っております。保険治療で主に用いられている安価なステンレス製の器具とは異なり、複雑な根管を隅々まで清掃することが可能であり、電動器具を併用することで素早く正確な治療が可能となります。患者様の来院回数を大幅に減らすとともに良好な治療成績を提供しており、重度の虫歯の場合でも、高い確率で歯を残すことが可能となっております。

これまでに培った技術や知識

oral surgery

当院院長は10万人以上いる歯科医師の2.3%しか認定されていない「日本口腔外科学会専門医」の資格を有しています。
これまでに培った技術や知識により、術後の腫れや痛みを最小限に抑え、処置中も患者さんに苦痛をなるべく与えない治療が可能です。
当院では、親知らずの抜歯から、顎の骨の中の病変の治療、粘膜疾患の精査・治療、インプラント治療、外傷の対応など幅広く対応しております。

外科手術と病理組織検査

口腔内には様々な病変(嚢胞、粘膜疾患、腫瘍など)ができますが、見た目やレントゲン画像のみでは診断が難しく、その病変が何であるかをハッキリさせるには病理組織検査という顕微鏡下での検査が必須です。
多くの歯科医院では疾患に対する経験や知識が少ないこと、検査を行えないことから、総合病院の歯科口腔外科へ紹介します。しかし、総合病院では平日の限られた曜日にしか予約できず、外来手術を受けられるまでに数ヶ月かかる事も多くあります。
当院は、医師会の口腔病理診断所と連携し、病理組織診断を実施しています。病気が発見された場合には高い診断力と技術力、豊富な経験値を持った日本口腔外科学会専門医が担当しますので、安心安全に手術を受けていただけます。当院の営業時間内であれば、ご都合に合わせて平日の遅い時間帯や土曜・祝日の治療も可能です。
検査代・手術費用は保険適応でご請求しますので、総合病院と同等の負担で治療を受けていただけます。
(個人医院での手術ではリスクが高く患者さんのデメリットになると判断される場合は総合病院へ紹介させていただく場合がありますので予めご了承ください)

まるで自分の歯の様に再現

dental implant

インプラント治療とは顎の骨と馴染みの良いチタン製の人工歯根を埋め込み、それを土台にセラミック製の人工歯を上に取り付けることで、自身の歯が欠損した部分をまるで自分の歯の様に再現する治療法です。強く噛め、自分の歯のようにお手入れができ、その他の治療法の様に欠損している隣の歯を削る必要が無いためご自身の歯に優しい治療法と言えます。

当院のインプラント治療の特徴

①4大インプラントメーカーの一つ、スウェーデンのアストラテックインプラントを採用しています。採用理由として以下の3点が挙げられます。
・世界的なシェアがあり治療成績も良く、高い信頼と評価を得ています。
・歴史のある安定した企業であるため、今後部品が無くなるなどの心配がいりません。
・インプラントそのものの性能が優れています(周囲の骨が減りにくい、骨との結合を得やすい、等)。

②顎の骨が少ない方にも対応が可能です
顎の骨の量や幅が足りずにインプラント治療を断念された事は無いでしょうか。
名古屋東別院ヒュッゲデンタルクリニックでは、人工材料やご自身の骨を用いて不足した骨の量を増やす「骨造成手術」に対応しています。骨が少ないからと断られた方も一度ご相談ください。最新の歯科用CTで顎の骨の状態を精密に評価した上で、骨造成手術を施術し、インプラント治療を可能にします。

*インプラント治療は医療費控除を受けることが可能です。詳しくは受付にてご質問ください。

口元を気にせず笑顔見せること

orthodontics

矯正治療は歯並びにもよりますが、美しい歯並びを手に入れるまで6か月~3年程度と時間がかかる治療です。当院では美しい歯並びを手に入れるまでの”治る過程も美しく”を心がけ、目立ちにくい装置(マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン))を主に使用しています。

マウスピース型カスタムメイド矯正装置は透明で薄いプラスチックで作られおり、違和感が少なく、周囲からもほとんど気づかれません。矯正治療中であっても、口元を気にせず笑顔見せることができます。自分で取り外せるため他の矯正装置よりも歯磨きががしやすく衛生的で、歯や歯周組織を健康に保ちやすくなります。食事も普段と変わらずに楽しむことができます。装置が外せるので、大切なイベントを控えている方も安心して治療を始めていただけると思います。また、子どもの矯正治療ではお子さまの成長に合わせた取り外し可能な装置を選択・使用し、衛生面や痛みに配慮しています。
また、治療経験および知識が豊富な日本矯正歯科学会認定医の歯科医師が担当いたします。

歯の組織そのものの色調改善を行う

whitening

勘違いをされている方もいますが、ホワイトニングはクリーニングとは異なります。クリーニングは歯の表面をブラシ等で磨いてお茶やコーヒー、タバコといった着色を除去する処置ですが、ホワイトニングは歯の組織そのものの色調改善を行うもの(歯の中に沈着した色素を分解することで明るさを上げて白くしていく処置)です。

ホワイトニングの種類
ホワイトニングには種類があります。
「ホームホワイトニング」
「オフィスホワイトニング」

ホームホワイトニング
患者様それぞれの歯にフィットした専用のマウスピースを作製し、ホワイトニングジェルを注入して1日2時間、ご自宅で毎日装着することで効果を発揮するのが「ホームホワイトニング」です。ご都合の良い時間帯に、自分のペースで取り組むことができることが特徴です。また、オフィスホワイトニングと比べて低濃度のジェルを使用するため、歯が少しずつ白くなります。その分、色の後戻りが緩やかで、長く効果を実感していただけます。事前に詳しく使用方法・注意点をお伝えしますので、初めての方でも安心して行うことができます。後日追加でジェルのみご購入いただくことも可能なため、必要なタイミングで気軽に再ホームホワイトニングを行えます。

マウスピースを作製せずに当日お渡し可能な種類のホームホワイトニングも取り扱っております。ご興味のある方は一度ご相談ください。

オフィスホワイトニング
歯科医院で行われるものを「オフィスホワイトニング」と呼びます。医療用の高濃度のジェルを使用し、1回あたりの施術時間も、白くなるまでに要する期間も短くなるため、忙しい方や急いでいる方におすすめです。
1回の施術で多くの方にご満足いただいておりますが、歯の質や着色の程度によっては理想とする白さになるまで施術が2~3回必要となる場合があります。
デメリットとしては短期間で白くするためにホームホワイトニングと比較して色の後戻りが早い点が挙げられます。このデメリットは、ホームホワイトニングをその後組み合わせて行うことで解消することが可能です。

Q&A
Q. ホワイトニングした後、色が戻ることはありますか?
A. 個人差はありますが、おおよそ3~4ヶ月ほどで徐々に色が戻ってきます。最大限の効果を引き出すには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を受けていただき、定期的にホームホワイトニングを追加で行うことで白さを維持していただくことをお勧めします。
また、色の濃い食べ物、コーヒー、赤ワインなどの飲食と喫煙習慣は後戻りの原因となるため、処置後最低24時間はお控えください。

Q. 前歯の詰め物や差し歯も白くなりますか?
A. ホワイトニングで白くできるのは天然歯(人工物でない部分)のみであり、 差し歯や詰め物を白くすることはできません。ホワイトニング後に、白くなった歯と合う色に作り替えることをおすすめします。

Q. ホワイトニングで痛みが出ることはありませんか?
A. 歯の状態によっては知覚過敏症が出やすい場合があります。時間とともに回復することが多いですが、しっかり診断をした上でリスクについて説明・施術をさせていただきます。

Tel 052-228-7000